「赤ちゃんと二人きりになるのが怖い」という気持ちになってしまったら【後編】

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前回、「赤ちゃんと二人きりになるのが怖い」という気持ちになってしまったら【前編】として、赤ちゃんと二人きりになるのが怖いと感じる理由について書きました。

今回は後編として、赤ちゃんと二人きりになるのが怖いという気持ちを軽くするにはどうすればいいか?ということを考えていきたいと思います。
ぜひ前編と合わせて読んでみてください。

目次:
【前編】
赤ちゃんと二人きりになるのが怖いと感じる理由
・なんで泣いているのか分からない【不安】
・赤ちゃんにもしものことがあったらと考えてしまう【心配・恐怖】
・自分は母親なのに何もしてやれないと感じる【焦り・自己嫌悪】

【後編】
赤ちゃんと二人きりになるのが怖いという気持ちを軽くするには?
「赤ちゃんは泣くのが当たり前」頭では分かっているけれど…
恐怖に陥ったときの自分の思考を整理する
環境を見直し、対処する
自分自身にアドバイスしてみる

赤ちゃんと二人きりになるのが怖いという気持ちを軽くするには?

「赤ちゃんは泣くのが当たり前」頭では分かっているけれど…

わたしが赤ちゃんと二人きりになるのが怖いと感じていた当時、例のごとくネットの海をさまよったり、実母に弱音を吐いたりしていたのですが、そんなときに決まって出てくるのが、「赤ちゃんは泣くのが仕事。泣くのは当たり前。」「きついのは今だけ。◯か月を過ぎれば楽になる。」などの言葉でした。

確かにそうです。そうなんですよ。
「赤ちゃんが泣きやまないのが不安で心配で、二人きりになるのが怖い」と困っているのに対して、「赤ちゃんが泣くのは当たり前だからそんなに心配しなくてもいいよ!」とか「いずれ楽になるよ!過ぎてみればあっという間だから!」というアドバイスはもっともです。

だけど、だけどね、わかっちゃいるけど辛いんですよ、今が。

産後の本当に辛い期間なんて、長い人生の中でいえばほんの少しの期間のことなんです。
わたしの娘はもう2歳になってコミュニケーションもとれるので、二人きりが怖いと感じることはないし、確かに過ぎてみればあっという間だったな、という感じです。

しかしながら、本当に辛い気持ちの渦中にいるとき、その “ほんの少しの期間” が、“永遠” なのではないかと錯覚するほど長く感じられるということもわたしは経験しました。
いつでも理性的に考え、気持ちの切り替えが簡単にできればいいのですけどね。なかなか上手くはいきません。

産後はマタニティーブルーの影響もあって、感情がジェットコースターのように高速でアップダウンすることも珍しくありません。
今までに経験したことのないような気持ちの高ぶり(喜怒哀楽すべて)に振り回されてしまうのも、ある程度はしょうがないことで、どうしようもないときだってあります。

不安や心配などの気持ちというのは、赤ちゃんを守るためにある程度は必要なものであるため、全て心の中から消し去ることはできませんが、それらの感情を少しでも軽くする具体的な方法を、次の章から紹介していきます。

恐怖に陥ったときの自分の思考を整理する

まずやってみたいのは、怖いという感情に陥ったときの自分の思考を整理してみることです。
この章では、わたしがいつも気持ちを整理したいときにやっている方法を紹介します。

やり方は、ノートとペンを用意し、そこに自分の思考を箇条書きでひたすら書いていくだけです。
日記風にしたり、きれいな文章にする必要はありません。頭に浮かんだ考えをひたすら書いていきます。
できればそのときの状況も一緒にメモしておくと、あとで同じようなケースに陥ったときに読み返すことができます。

【例】
状況:娘と二人きり、いつもは授乳したあとしばらく機嫌がいいのに、今日はずっと泣いている。何をしても泣きやまない。
思考:
・母乳が足りないのだろうか
・どこか痛いのか
・いつもはこんなことないのに。理由が全くわからない
・このままずっと泣きやまなかったらどうしよう
・こんなときに夫が家に居てくれないのがつらい
・夫は仕事ばかりしてわたしの苦労やつらい気持ちを全然わかってくれない
・眠たい、休みたい!
・私はダメな母親だ
・こんなダメな母親で娘も非難して泣いているのかもしれない
・こんなに泣いて、近所の人に虐待を疑われたらどうしよう
・もう逃げたい。1人になりたい
・少しは泣かせたままでもいいというけれど、泣いているのを無視したらきっとサイレントベビーになってしまう

上記はあくまでも例ですが、たった数分でもあらゆる言葉が頭を駆け巡っているのが書いてみるとわかると思います。
漠然とした恐怖の中には、赤ちゃんに対するものだけではなく、夫や周囲の人間に対する不満や望み、不安が混じっていたり、「眠たい!」などという切実な叫びも含まれていたりします。

そしてこれらを書き出したら、今度はその内容に自分でツッコミを入れていきます。
例えば、一番上の「母乳が足りないのだろうか」という文には、「昨日までは満足していた」という事実で反論してみたり、2番目の「どこか痛いのか」であれば、「あまりに長時間泣きやまなかったり、発熱や嘔吐などの症状がでてきたら小児科か小児救急電話に相談してみる」という対処案などを書き足していきます。

【例】
・母乳が足りないのだろうか
 →昨日までは満足していた
・どこか痛いのか
・いつもはこんなことないのに。理由が全くわからない
・このままずっと泣きやまなかったらどうしよう
 →あまりに長時間泣きやまなかったり、発熱や嘔吐などの症状がでてきたら小児科か小児救急電話に相談してみる
・こんなときに夫が家に居てくれないのがつらい
・夫は仕事ばかりしてわたしの苦労やつらい気持ちを全然わかってくれない
 →夫にも一度相談して、分担できることがないか考えてみよう
・眠たい、休みたい!
 →夫や実家に相談して、子どもを預けて休む時間を作る
・私はダメな母親だ
 →これまで毎日この子にミルクを与えおむつを替え、なるべく快適に過ごせるようちゃんと努力してきた
・こんなダメな母親で娘も非難して泣いているのかもしれない
 →自分への自信のなさからそう思うだけで実際にはありえない
・こんなに泣いて、近所の人に虐待を疑われたらどうしよう
 →近所へは一度あいさつに回っているからある程度は理解してもらえるだろう
・もう逃げたい。1人になりたい
 →本当に家族を捨てて逃げたいわけではない。ただ休む時間がほしい
・少しは泣かせたままでもいいというけれど、泣いているのを無視したらきっとサイレントベビーになってしまう
 →数分間放置しただけではサイレントベビーにはならない。ネットの情報を悪い方に捉えすぎている

もちろん、事実と照らしあわせて反論したところで恐怖がきれいに消えるわけではありません。
しかしこの手順を行うことで、底が見えなかった恐怖の全容を知ることが出来たり、自分の思考の傾向を把握することにとても役立ちます。

例えばわたしは、自分への自信のなさからくる「わたしの育て方はおかしいのではないか」「わたしは母親に向いていないのではないか」という不安が強く、赤ちゃんが泣くたびに、「やっぱりわたしが悪いんだ」という思考に陥ってしまう傾向があり、最終的には「赤ちゃんが自分を責めて泣いているのでは?」という被害妄想的な考えまで浮かぶことがありました。
夫に対する「わたしの苦労や気持ちを分かってくれない(分かってほしい)」という不満も、やはりこの自信のなさが原因のようでした。

そのような不安が起こるたびにこのようにノートに考えを書き出しては、それでもちゃんと今まで育ててこれているという事実と照らしあわせて繰り返し繰り返し反論を行うことで、自分の思考が少しずつ矯正できていったのを感じました。

それでは、自分の抱えている恐怖の中身が分かったところで、これを元に環境を見なおしたり、対処できることは対処するということを次の章で紹介していきます。

環境を見直し、対処する

前の章で紹介した手順を行うと、自分がどんなときにどんな傾向の考えを持ちやすいかがなんとなくわかると思います。(繰り返し行うとより分かりやすいです。)
それを踏まえて、具体的に対処可能なことはどんどん対処していきます。
例としてわたしの場合を紹介していきたいと思います。

・眠たい、休みたい!

どんな人にも共通するのは、やはり出産直後から続く慢性的な疲れではないでしょうか。
充分な睡眠が取れない日が続くと、体力的にも精神的にも消耗していきますから、誰かに子どもを預けて休息をとる時間はとても重要です。
夫、実家、保育園の一時保育など、頼れるものがあれば徹底的に頼ります。

わたしの場合は主に実家に頼っていました。家が近いので。
少しの時間娘の面倒を見てもらって、その間に少しでも寝る、という感じです。
そのほか、利用したことはないですが、近くの子育てセンターにて生後3か月から預けられる一時保育もあったので、実家に頼れなければそちらの利用を検討していたと思います。

赤ちゃんが幼いうちは預けるとしても短時間しか無理だったり、そもそも預け先がないという方もいるだろうし、なかなか子どもと離れてゆっくり休息をとることが難しいかもしれませんが、なるべく自分の今の状況を家族や周囲に共有して助けを求められるような環境をつくるのは、今後育児を続けていく中でも非常に重要になってきます。

「人に頼るのは申し訳ない」という罪悪感や、「誰にも頼らずやってやる!」というプライドはこの際捨て、自分自身の “人に頼る力” を意識して伸ばしていくことが必要になってくるかもしれません。
(育児をしているとどうしても人に頼る場面が多くなるので、わたしもこの“人に頼る力”がだいぶ養われました。)

・いつもと違う泣き方で心配(何かの病気だったら?)

いつもと違って今日は一日中ぐずっているなーなんていう日もありますよね。
そんなときに「どこか痛い?」「何か病気?」と心配になってしまうのはしょうがないことですが、泣く以外の症状(発熱、嘔吐、下痢など)が無ければとりあえず様子見します。
参考:赤ちゃんはなぜ泣くの? こんな泣き方は要注意 妊娠出産育児初めてレッスン ムーニー ユニ・チャーム

わたしは安心させるためにおっぱいをあげたり、気を紛らわせるためにyoutubeの泣きやませ動画を見せたりしてました。

あまりにも長い時間泣きやまなくて「これは病院にいくべき?様子をみるべき?」と分からなくなったら、専門の機関に判断を仰ぐことも出来ます。
参考:小児救急電話相談事業(#8000)について |厚生労働省

わたしは一度、娘が夜中にあまりにも泣きやまないときがあって、地域の救急案内センターに電話したことがあります。
結局そのときは何事もなかったのですが、いざというときのために番号を把握しておくと安心です。

あと、娘は0歳のときによく中耳炎になっていて、それで耳が痛くて泣いていることもあったので、耳鼻科にはこまめに通うようにしていました。

・夫が家に居てくれないのがつらい

赤ちゃんのお世話は初めてのことばかりで、夫との連携がうまくいかずに不満をかかえる人もいるでしょう。
わたしもそうでした。不満たらたらです。
だって朝から晩まで仕事仕事。仕事だけすればいいなんて楽でいいよね!!日本語の通じる大人が相手でいいよね!!なんて卑屈な気持ちになってました。

しかしながら、そんな卑屈な気持ちを抱えたままでいてもしょうがないので、なるべく自分の状況を夫と共有し、自分のへこたれるタイミングでピンポイントに助けてもらうということを実践していました。
わが家は夫は仕事で深夜や朝帰りが多く、助けを求められる時間は限られていましたが、“お風呂” だけは毎日協力してもらっていました。

その当時わたしの一番の大仕事が、“娘をひとりで風呂に入れること” で、それがわたしにとって大きな悩みのタネだったんです。あれは修羅場ですよね。
毎日ひとりで風呂に入れることを考えただけで、それはもう朝から憂鬱でした。
なのでそこだけはどうしても協力して!と夫に頼み、比較的時間の取りやすい朝に二人で協力して風呂に入れることで、負担を軽減することができました。

あとは、たとえば娘が泣きやまなくて心配になったときには、夫に電話して相談したりするだけでもだいぶ落ち着けました。

以前ブログで夫婦関係に関する記事を書いて好評だったので良ければ合わせて読んでみてください。
「察してほしい」気持ちをなくせば夫婦喧嘩は8割減る – はなこのブログ。

自分自身にアドバイスしてみる

恐怖に陥ったときの考えを整理し、対処できるものはどんどん対処していこうということをここまで書いてきました。
それでもやはり、怖いと思ってしまう瞬間はやってきます。

そんなときに心を少し軽くする方法として、「友人の悩み相談を受ける要領で自分自身にアドバイスする」というのがおすすめです。
どういうことかというと、自分自身に悩み相談して、自分でアドバイスをするという一人芝居を声を出してやるんですね。怪しいでしょ。
怪しいけどこれけっこういいですよ。わたしよくやってます。

「そうだよね、大変だよね」と共感したり、「でもそれはこういう考え方もできるんじゃない?」とアドバイスしたり、「よく頑張っているよね、すごい!」と持ち上げてみたり。
頭で考えるだけだとリアリティがないので、必ず声に出して。

自分の今の悩みを、もしそっくりそのまま親しい友人が相談してきたとしたら、わたしは何て答えるかな?ということを想像すると、驚くほど客観的にその悩みを捉えることができます。
しかも不思議なことに、自分自身に励まされても結構嬉しいんですよね。
なので、自分のしていることを誰も褒めてくれない(褒めて欲しい)と思う傾向のある人には特におすすめです。

喋っているうちに頭の中が整理され、客観的に悩みを捉えることが出来たり、自分自身に励まされるのを感じれると思います。

以上、赤ちゃんと二人きりになるのが怖いという気持ちを軽くするにはどうすればいいかということを、自分の経験を踏まえてわたしなりに考えてみました。

不安になると頭の中でぐるぐると考え続けてネットの海を彷徨うのがわたしの悪いクセなのですが、それよりも上記のようにノートに書き出したり、周囲の人に共有したりして、頭の外へと出していくことはとても大事なことです。
もし自分にしっくりきそうだと思ったら、ぜひ試してみてください。

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8件のフィードバック

  1. まめ より:

    以前コメントさせてもらったものです。
    おかげで今は赤ちゃんと日中二人でも大丈夫になりました!
    二人の時間を少しずつ長くしていき、自宅に帰れました。
    こちらのサイトで勇気をもらえました。
    ありがとうございました。

    • hanako より:

      まめさん、コメントありがとうございます!
      その後のご報告が聞けてとてもうれしいです。
      このサイトが少しでもお役に立てたのならよかったです!

  2. まはまは より:

    何だか読んでいて泣き出しそうになりました。”娘とふたりきり” ”怖い”で漠然と検索して辿り着きました。なんか上手く言葉に出来ないのですがありがとうございます!ノートの書き出しと自分との会話、やってみようと思います!でも、同じ気持ちの方が居るってだけでこんなに気持ちが楽になるんですね。

    • hanako より:

      まはまはさん、コメントありがとうございます!(お返事が遅くなってしまい申し訳ないです)
      少しでも気持ちが楽になられたのならよかったです。
      育児に対して感じる気持ちは言葉にできないことも多いですが、
      それを言葉にできるようになるともっと楽になると思いますよ!

  3. さっちん より:

    長文ですみません。
    読んでたら泣けてきました。
    今生後18日目です。里帰り中ですが退院する少し前から元々の心配性が爆発してる感じですw
    授乳がうまくいかない,オムツかぶれが酷いのに改善されない,1つの1つの行動が病気?障害?と思えてしまって毎日時間があればネットで検索して1人不安に陥り泣いてます。子どもはかわいいけど怖いです。
    どうしたら良いか分からないです。
    親にも旦那さんにも同じことを言ってしまい呆れられてます。
    あれだけ早く子どもに会いたかったのにこんなこと思っちゃう自分が嫌ですが毎日毎日不安で怖いです。

    • hanako より:

      さっちんさん、コメントありがとうございます!(返信がおそくてすみません…)
      生後18日目ということは、まだ母親になってから18日しか経っていないということですから不安があって当前ですよね。
      それなのに周りの人(特に家族)から理解が得られないと落ち込みますね。
      どうか自分が「間違っている」とか「おかしい」なんて思わないでくださいね。
      むしろそれだけ真剣に子どもと向き合っている自分をじゃんじゃんほめるべきです!
      もう今は10月なので、お子さんは6か月頃でしょうか。状況が変わってさっちんさんが笑顔になれているといいのですが…

  4. ねこ より:

    長文失礼します。現在6ヶ月、私も夫は仕事で家にあまりいないですが私が辛くて泣いたときは主様の旦那様のようにただひたすらなだめてくれて、夜泣きも仕事で疲れて眠いのに抱っこして寝かしつけたりしてくれることが救いです。娘は本当に手がかからない方だと思うのですが、毎日二人きりだと時間が長く感じて、午前中こそお散歩で時間が潰せるけど、いつも時計を見て次の授乳までまだあと何時間、お風呂まであと何時間、寝るまで………と時間ばかり気にしてしまいます。特に赤ちゃんがハイハイするようになってきて余計に目がはなせなく、家事を手伝ってほしいとか赤ちゃんをだっこしてて欲しいとかではなく、ただただ誰かに一緒にいてほしいんです。
    ここを読めて良かったです。某知○袋のアプリばかり見てましたが、ここを見てアンインストールしました。検索ばかりするのはやめようと思います。言葉にできない怖さが、なぜ怖く思うのか少しわかりました。始まった後追い期、頑張っていこうと思います!

    • hanako より:

      ねこさん、コメントありがとうございます!
      「ただただ誰かに一緒にいてほしい」という気持ち、すごいよく分かります!わたしも当時はそういう思いで毎日過ごしていました。
      旦那さんが協力的ということなので、たまにはお子さんをまかせて息抜きするのもいいかもしれないですね。
      とにかく、前向きな気持ちになられたようでよかったです!

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