子どもにイライラしたときこそ見つめなおしたい自分自身のこと

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自分の子どもにイライラした経験があるという人は多いと思います。
親だって人間ですから、いつもいつも笑顔でいることなんてできないですよね。

たまにイライラしてしまうという程度であれば何も問題はありません。
ただ、頻繁に(または常に)イライラしてしまう状況であったり、そのイライラをしばしば子どもにぶつけてしまうという場合、あなたにとって子育ては辛いものになってしまうかもしれません。
広い心で受け止めたいと思うのに、ついイライラして、あとあと後悔する。
そんなことを日々続けていると、心が疲弊してしまい、親としての自信もなくしてしまうかもしれません。
わたしも一時期はそんな状態に悩まされました。

子どもを産む前は人に対してこんなにイライラすることはなかったのに、どうしていちばん愛おしいはずのわが子にこんなにイライラしてしまうのだろう。
そんなことを考えて毎日悩みました。

ただその中でひとつはっきりしていたのは、「子どもは悪くない」ということ。
物事の善し悪しもまだ分からない子どもに対して何かを求めるのが到底無理であるということは、頭では理解しているのです。

だったらどうすればいいのか。
そこでわたしが考えたのが、「自分を疑ってみたらどうか」ということでした。
子どもに問題がないのであれば、自分に問題があるのかも。
もっと詳しくいえば、自分の中の「良かれ」を疑ってみることにしたのです。

自分が「良かれ」と思ってやっている日々の生活や行動、考え方を疑ってみる。
そうすることで、わたしの見ていた世界はがらりと変わり、子どもにイライラすることもぐんと減りました。(全くイライラしないというのは無理ですが…)

わたしはその経験から、子どもにイライラするときというのは、実は自分を見つめなおすチャンスなのだと思いました。
「子は親を映す鏡」というのはよく言ったものだと思います。

というわけで前置きが長くなりましたが、今回は、わたしと同じように、子どもにイライラしてしまうことに悩んでいる方にとって、今一度自分を見つめなおす機会になればと思い、そのヒントとなるようなことを書いていきたいと思います。

目次
イライラしたときの自分は何を考えている?
見つめなおしたいポイント
 ・頑張りすぎていないか
 ・我慢していないか
 ・自分の中のルールにとらわれていないか

イライラしたときの自分は何を考えている?

たとえば、食事をするのがとても遅い子どもに対してイライラするというのはよくあるシチュエーションですよね。
ただ、その状況に対してイライラする理由というのは人それぞれ違うと思います。
イライラする理由が分からなければ、それを解消することはできません。
なのでまずは、イライラしたときの自分は何を考えているか、それを探っていくことが重要になります。

イライラしてしまったとき、できるだけ気持ちが新鮮なうちに、自分の頭の中にある考えをノートに書き出してみます。
きれいな文章にならなくてもいいので、できるだけ思ったとおりのこと(人によってはシーンが浮かぶかもしれません)を箇条書きで書いていきます。
するとある程度自分の考えていることが把握できると思います。(1回では分からないかもしれないので、イライラしたときに繰り返し試してみるとより効果的です)

食事の進みが遅いことで、あとに控える予定が崩れるのを心配しているのかもしれません。
したくもない料理を毎日提供しなければならないことにうんざりしているのかもしれません。
自分が子どもの頃「早く食べろ」と厳しく躾けられたことを思い出したのかもしれません。

イライラの中には人それぞれの理由があります。
そしてその理由の中に、自分を見つめなおすためのポイントがあります。
ノートに書くことによってある程度自分の気持ちが把握できたら、次章からの「見つめなおしたいポイント」に照らし合わせてぜひチェックしてみてください。

見つめなおしたいポイント

頑張りすぎていないか

子育て中の人にとって、「頑張りすぎている」状態になってしまうことは多いと思います。
もちろん家族の一員として、皆が快適に過ごせるように「最善をつくす」というのは大事なことです。
しかしわたしは、「最善を尽くす」イコール「頑張る」ではないと思うのです。

そのあたりのわたしの考え方については以前リクナビネクストジャーナルさんに寄稿させていただいたときの記事で書きました。
仕事と育児の両立、私は頑張ってないって胸張って言いたい。 – リクナビNEXTジャーナル

育児中、頑張りすぎている自分に何が起こるかというと、「時間の余裕」と「心の余裕」がどちらもなくなってしまうのです。
時間的にも精神的にも余裕がなくなると、「なんでこんなことで」というような些細なことでも人はイライラしてしまいます。
自分に余裕のあるときは、子どもがお茶をこぼしても「気をつけてねー」で済むのに、急いでいるときや疲れているときには「ちょっと!何やってんの!」なんて言ってしまったり。わたしのことですけど。

特に普段からひとりきりで育児を担っている場合はそういった状況に陥りやすいかと思います。
イライラしたときでも、協力者がいれば、「ちょっと子どもを見ててほしい」と言って子どもから少しの間離れ、自分の心を落ち着けることができますが、ひとりきりの場合はそうもいきません。
わたしは娘を保育園に入園させる前はほぼ毎日ひとりで育児をしている状態だったので、「逃げ場のない辛さ」というものをそのときに痛感しました。
時間や心に余裕がない状態では、正常な判断をするのが難しくなります。
そのときのわたしは虐待のニュースを見ても、とても他人事のようには思えなかったですから。
(関連:育児ノイローゼに陥った私がそこから立ち直ったたったひとつの出来事

【解決策】頑張ろうとせずに、最善を尽くす

あなたがもし、日々の課題に追われて時間の余裕もなく、子どもに優しくする心の余裕も持てない状態ならば、それは頑張りすぎているせいかもしれません。
頑張ることが必ずしも悪いというわけではありませんが、それによって自分が日々の生活や育児を楽しめていないのであれば、実はそれは「最善を尽くしてない」ということなのだと思います。
「良かれ」と思って頑張っていたけれど、それが自分にとって、また家族にとって、果たして「最善であるのか」を疑ってみることが大切です。

子どもが眠ったすきに家事を頑張ろうとするのではなく、自分も一緒に眠ってしまう。
手が足りなくなっても頑張ってひとりでやりきろうとするのではなく、周りに協力を求める。
いつも100%の力を出して頑張ろうとするのではなく、不測の事態に備え余力を残して行動する。
良き妻、良き母になれるよう頑張るのではなく、自分自身が楽しく生活するように心がける。

一例に過ぎませんが、これらのことは決して「甘え」ではありません。
それによって自分と家族が健やかに過ごせるならば、それは「最善を尽くした」ということです。
いっぱいいっぱいの生活をやめれば、時間と心に余裕ができるので、些細なことでイライラしなくなります。

頑張るのをやめようとしてもどうしてもいっぱいいっぱいになってしまう、という方は、“自分の中のルールにとらわれていないか” の章も合わせて読んでみるといいかもしれません。

我慢していないか

今の生活に不満があったり、我慢していることがあると、そのイライラが子どもに向いてしまうことがあります。
たとえばそれは、夫ばかり外に出て行ける(仕事や遊び)という不公平感であったり、やりたくもない家事を毎日する苦痛であったり。
日常的に我慢して不満を抱えている状態で、人に対して寛容になることなんてできないですよね。
そしてその不満の矛先が、より「弱い者」へと向いてしまうというのが厄介なところです。
弱い者、つまり子どもですよね。

育児に関わる上で、「自分の思い通りにできない」という場面には何度も遭遇すると思います。
子どもは親が操作できるロボットではないし、手もかかります。
そんな中で、「どうしても諦めなければならないこと」も出てきます。
しかしながら、その「諦めなければならないこと」(我慢)が、あまりにも日常的に多くあったり、自分にとって致命的であったりすると、それはストレスとなってイライラを生み出してしまいます。

【解決策】自分が笑顔でいられるかどうかを考える

親として、子どものためを思って行動することは何もおかしいことではありませんが、それが多くの「犠牲」を伴っている場合、どうしても苦しくなってしまいます。
「良かれ」と思って我慢した結果、子どもにイライラして当たるのでは本末転倒ですよね。

それならば、子どものためと考える前にまず、「自分が笑顔になれるかどうか」を考えてみてはどうでしょうか。
「良い母親」になるのは定義も曖昧で難しいですが、「自分を笑顔にする」だけならば簡単です。
簡単ですが、絶大です。
母親の笑顔が嫌いな子どもなんていませんから。

そのためには、パートナーや周囲の人に自分の要求をきちんと示すことも重要です。
女性の場合、パートナーに対して「自分が言わなくても察してほしい」と考える人が多いようですが、というかわたしも以前はそうだったのですが、自分に得がないのでやめました。

「察してほしい」気持ちをなくせば夫婦喧嘩は8割減る(はなこのブログより)

自分の要求をしっかりと示したり、助けを求めるということは、決して相手に屈するとかそういうことではなく、自分の気持ちを大切にし、家族の一員として最善を尽くすということだと思うのです。

自分の中のルールにとらわれていないか

人は誰でも自分の中に独自のルールや固定観念を持っています。加えて、社会の常識というのもあります。
そして、そのルールや常識に沿った生き方を望みます。
しかしながら何も知らない子どもはそのルールからはずれるような行動をとりますよね。
そのギャップに耐えられずに大人はイライラしてしまうのです。

子どもを安全な道に導くために、「叱る」という行為は必要です。
しかしながら、わたしたちがあまりにも自分のルールにとらわれ過ぎてしまっている場合、頻繁に(もしくは常に)イライラとしたり、場合によっては上手くいかないことに悲観し、落ち込んでしまう場合があります。

たとえば、「人に甘えるのは悪いことだ」という観念を持って生きてきた人は、赤ちゃんが泣いていることが「わがまま」に見えてしまい、本当はそうじゃないと頭では分かっていても、なかなか受け入れられずにイライラしてしまったり悲しくなってしまうかもしれません。

わたしは自分がせっかちな性格なので、なんでもノロノロとする娘についイライラしてしまうことがあります。
子どもなのだから大人のように早く動けないのは当たり前だと頭では分かっているのに、「遅いは悪」というわたしの中の独自のルールが、わたしをイライラとさせるのです。

【解決策】ルールを破る自分を許してあげる

自分の中のルールというのは、自分の人生を歩みやすくするために良かれと思って自分が作り出したもののはずですが、子育てをしていると、それがどうしても邪魔になってしまうことがあります。
そんなとき、頑なにルールを守ろうとすればするほど、自分も子どもも苦しくなってしまいます。

そもそも、そのルールというのは、わたしたち自身が赤ちゃんのときには持っていなかったものです。
生きていくうちに、他の人から刷り込まれたり、何らかの出来事によって学んで獲得したものです。
だからそのルールというのは、自分の中では絶大であったとしても、違う生き方をした人間から見れば、どうということはないものであったりもします。

だから、そんなルールで自分や子どもが苦しくなるくらいなら、いっそのこと手放してしまえばいいのかもしれません。
わたし自身、娘が産まれてから、「自分の中にはこんなにたくさんのルールがあり、その中にはあえて自分を苦しめるようなルールも多く潜んでいたのだ」ということに気づいて驚きました。

何事も完璧にこなさないと気が済まない人。
人と(他の子どもと)同じでなければいけないと思っている人。
人に甘えるのは良くないと思っている人。
小さい頃から大人の顔色をうかがうように生きてきた人。
規則や人目を必要以上に気にしてしまう人。
「女性だから」「男性だから」とすぐ考えてしまう人。
「母親だから」「父親だから」とすぐ考えてしまう人。
etc…

たくさんのルールを今まで守ってきた人も、そのルールを破る自分を「許して」あげてみてはいかがでしょうか。
「失敗してもいい」のだと、自分に対して寛容になれれば、必ずそれは子育てにも反映されます。
それができれば、イライラすることも減ります。

自分が今まで必死になって守ってきたものに対して、それがつらい気持ちを生んでいると気づいたときには、少し混乱するかもしれません。
だけど、それを越えて、「まあいっか。」と言えたとき、きっと今までとは違う世界を見ることができますよ。

以上、少し長くなりましたが、子どもにイライラしたときこそ見つめなおしたい自分自身のことについてご紹介しました。
わたしはこれらの経験を通して、自分というものについて非常に多くのことを学びました。
今、子どもへのイライラで苦しい思いをしている人も、それは自分を見つめなおすチャンスです。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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